滝沢演舞城

滝沢演舞城に登城してきました。

今回は何も見ない聞かないを貫いて行って来ました。
知ってるのは、「義経」を演じるのと大倉弁慶と横山頼朝のみ。
席も上手ではありましたが、結構近くでしかも全体が見渡せると言ういい席で観劇させて頂きました。
洋物よりは和物が好きな私にとって、とても素晴らしい舞台でした。
「忠臣蔵」「白虎隊」に「道成寺の安珍清姫」「鷺娘」。
そして「MASK」に「水芸」「義経千本桜の狐忠信」と、もう１部だけで正直参りました。
タッキー芸達者過ぎですよ。
「白虎隊」をするとは思わなかったので、ちょっと不意を討たれた気がしてちょっと泣きそうになりました。
だって切な過ぎるんですもん。
あとあの大蛇。あれはきつかったなぁ…
私、蛇が大っ嫌いでして。例えぬいぐるみでも触りたくないし、
テレビで見るだけで鳥肌が立つくらい苦手。それが例え作り物でも目の前に大蛇…（怖）
や・め・て・く・れ！！
でも、会場全体を脅かそうとする演出は笑ったな〜。
近くで本気でキャー！って言ってる方がいらして、申し訳ないけど笑ってしまいました。
タッキーの着物を着こなす美しさも見ごたえありました。
そして、パーカッションでは大倉さん男前。指導が石川さんなのも納得できます。
そして師匠大倉さんに悪い金持ちみたいな横山さん。
横山さん、なぜにあんなに似合ってたんですか？（笑）
最初はおじいちゃん役で出てた横山さん。
噛んだ子たちに「お前ら噛んだやろ？」とか「わしが子供の頃はそんなアホじゃなかった」など、
アドリブ全開で面白かったら、次は悪役ですからね。
あと、悪・横山さんに小さく抵抗してるお着物姿の大倉さんは素敵だった。
ちょこんと正座してる姿から立ったらスラ〜リとスタイル抜群の師匠。参った。
その後のタッキーの黒い袴に日本舞踊を舞う姿もお見事でしたけどね。

「義経」の五条大橋のシーンでは刀狩りをやる大倉弁慶が、
「キュウヒャクキュウジュウキュー」と、私的衝撃的な出だしから大倉弁慶の虜になりました。
２部でのアドリブシーンでは、咳払いをするも滝沢義経に無視されたり、
弁「殿は人が良すぎます！」
義「どこがじゃ…」
弁「毎日聞かれると困ります…まぁ、怒ってくれるとことか？怒ってくれる…」
義「面白くないぞ」
弁「空気で分かります（苦笑）」
大倉弁慶、何かツボったのか笑いが止まりません。
殿が去っていく時、「殿〜」って半笑いで言いつつもはけ際に「すみません」と一言いい一礼（笑）
あと、大倉さんが出てる時は彼を９割見てたんですが、瞬き多っ！
ここは一緒に行ったゆきちゃんも気が付いてて、笑っちゃいました。
緊張してるのか眠たいのかお腹空いてるのか…いや、冗談ですが、凄い見ちゃいました。
「誰も知らない義経」って事でお話が進んで行きましたが、
最後、義経が死んだ後の頼朝を演じた横山さんも良かった。
「お前は素直過ぎたのじゃ…」ってとても本心でこんな事をしたのではないって言う。
そんな頼朝の心情を巧く演じてたのではないでしょうか…
あと、義経の父を演じた方はさすがです。あの台詞まわしの巧さ。正直、見惚れました。
一番最後、桜吹雪の中。
鞍馬山に戻った義経が静観な顔で会場を見渡している姿は、ただただ美しかった。
あれは、美しいとしか私には言えません。

続きは後で追加します。