春香伝(原題:春香傳 춘향뎐)

春香伝 [DVD]

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君は死んだら花になれ
私も死んだら蝶になろう
春の良き日におまえの花びらを抱きしめん

韓国古典小説の傑作。
18世紀始め、パンソリ演唱者によって語られるようになり口から口へ伝わり今に伝承されたお話。
朝鮮朝 粛宗(スクチョン)時代 南原(ナモン)でのお話。
ふたりを引き裂こうとする周囲の人間や身分を越え、命を懸けて結ばれる16歳の娘・成春香(ソン・チュニャン)と貴族の子息・李夢龍(イ・モンニョン)の恋物語


主演:チョ・スンウ イ・ヒョジョン
パンソリ:チョ・サンヒョン(国娼人間文化財


映画の始まりから終わりまで、パンソリの歌う「春香歌」が劇中に流れ、
作品に悲しみや、苦しみや、喜びを演出してました。
古典だし、随所随所にパリソンは出てるし、全く映画を観てる感覚ではなかったかも。
当然ながら、ゲラゲラ笑うシーンもないし、怖いシーンもない。
でも、2人のお互いを愛する気持ちに次第見入ってしまいました。
上下関係や、女性の操や節操を守る基盤はここにあったのか?と勝手に思ってみたり。
主演2人は、この作品がデビュー作。
初映画にてこの作品は、凄いプレッシャーだったろうに…
よく頑張ったよ、と言ってあげたい気分だわ。
最後、密使になって現れる夢龍は凛々しくて素敵ね。
うーん、日本のドラマに例えるならば「水戸黄門」のように現れて来た感じ?
物乞いに扮して政治内情を調べ、見事に悪い役人をやっつけるんですもの。
ただ、古典なので何か重みはありましたけどね。
日本の古典ならまだしも、外国の古典はあまり知らないので、
映画を観つつ、勉強したって感じかな。
そして、民族衣装がとっても素敵で綺麗だった。
韓国では誰もが知る国民的古典を、こんな形で知れたのは良かった。
韓国の事も知らないとね、ほんとに仲良くはなれないわ…