コースト・ガード

コースト・ガード [DVD]

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「南北軍事境界線、民間人を射殺してしまった兵士の悲劇」
今まで色んな韓国映画を観たけど、こんなに重い作品を観たのは初めてかも。
まぁ、今までそんな映画を避けてきた…ってのもあるんだろうけど。

警備中に、スパイと民間人を誤認して射殺してしまったところから悲劇は始まるんだが、
その悲しみから狂気に満ちた兵士になっていく様は、さすがチャン・ドンゴンって思った。
作品的には、かなりきっついけれど役者冥利につきる作品じゃないだろうか。
狂ってからのチャン・ドンゴンが見せるニヤッとした笑い顔が忘れられない。
ブラザーフッド」の時も、チャン・ドンゴンは最終的に狂ってしまうけど、
あの作品とはちょっと違って、この作品のが私的に重かったな。
ただ、チャン・ドンゴンにはありえない破格の安ギャラでも、
自ら志願したのはなんか分かるような気がする。
何度も目を覆ってしまうシーンがあったなかで、
最後の完全に狂ってしまったチャン・ドンゴンが悲しくて辛かった。
狂いながらも、「楽しかったあの頃に戻りたい」って軍で歌ってた歌を口ずさんでる姿が頭から離れない…