出口のない海

出口のない海

出口のない海


この本を買って2年。ようやく全て読み終わる事ができました。
自分でも、何でこの本を買ったのか分かりません。
狭いとこが嫌い。水中が苦手。
テレビで自衛隊の真っ黒な潜水艦を見ただけで鳥肌が立つ。
人間魚雷は、まさに私の苦手なものを寄せ集めたものだ。
大人1人しか乗れない、ピッタリなサイズに作られてるくらいは読まなくても分かる。
自ら弾になるんだし、敵にばれずに近寄らないといけないんだから無駄にでかいはずはない。
文中にもあるがまさに「生きたまま入る棺桶」のようなものだ。
そんな苦手が大集合したような内容の本がなぜか気になって仕方なくて、買っていた。
途中まで読んでは挫折。また挫折の繰り返しで、終いには読む事を諦めた時期もあった。
だけど、あんなに気になってたんだから読むべきだなって思い直して読んでみた。
そしたら、なんだろう。
なんか、読み終わったら感動した。
内容は確かに重いけど、読み終わったらちょっとあったかい気持ちになれました。
こんな出来事が、まだそんな昔じゃない事にちょっと衝撃もありますが、
平和ボケしてる今、いろいろ読んで知る事が大事なのかなって思いました。