白夜の女騎士

白いTシャツにジーンズ。
紙一重でもっさくなってしまう衣装を見事に着こなしてしまう松本さんは素晴らしいと思いました。


野田作品は「透明人間の蒸気」*1以来、実際に観劇するのは2作品目なのですが、
やっぱり野田作品って難しい。けど面白い。けど、見終わったら凄い疲れる。
彼の作品は一瞬とも気が抜けないって言うか、超集中して観ないといけない気がするんですよね。


空飛びサスケ(ヒト)を演じた松本さんは、とにかく頑張ったと思います。
最後の飛んでる場面は、長時間吊らされててさぞしんどかっただろうと・・・
今回は1階のバルコニー席で観させてもらったんですが、
松本さんの女装?やら、一人悪代官小芝居やら、近くで堪能させてもらいました。
悪代官の時のわっるーい顔をしてる松本さんに惚れそうになりましたよ。


その後の信長を演じた勝村さんは、なんてカッコイイんでしょう。
「人生五十年」で登場した時は、頭の中に伊藤英明の信長が浮かんでちょっと笑ってしまいましたが、
最後、サスケを守る為に自分を犠牲にする事を決めた瞬間って言うか、
腹をくくったなって思う場面での勝村さんの顔が物凄い素敵で、
なんか、よく分からないんですけどちょっと泣きそうになりました。


この作品、後から説明しろって言われたら、私のしょぼい頭では説明しきれないんですが、
とにかく本当に観て良かったなって思える作品でした。


余談ですが、始まる前に私のすぐ横で濱田マリちゃんが他の役者さんと
ニコントをなぜかやっていまして、そのマリちゃんが超可愛かった!!
あと、小栗くんやら成宮くんやら、坂本くんやら沢山の方が来られてて、
やっぱり凄い舞台なんだなって思ってしまいました。
幕間の休憩で一人タバコを吸いにプラッと外にでたら、
ちょうど小栗くんや成宮くんもタバコを吸ってて、その姿が余りに男前過ぎてそっちを向く事さえ出来ませんでした。
心構えがなく男前を見るって、ちょっと体に悪いね。超ドキドキした。

*1:この作品で、∞のガッツマンが華岡軍医を熱演しておりました。軍服が凄い似合ってて、途中までどこの舞台俳優なんだと思っていました。ごめんね、信五。パンフを買わなかった事を今更ながら大後悔中・・・